松尾研究室の「第3期 Data Science Online Course」を修了した

東京大学 松尾豊研究室の「第3期 Data Science Online Course」を修了した。
online course general | 東京大学グローバル消費インテリジェンス寄付講座
「グローバル消費インテリジェンス寄付講座」、Global Consumer Intelligenceを略してGCI講座と書かれることもある。……名称が結構色々ある。

いま改めてサイトを見たら

第3期は終了しました。
第3期以降、社会人向けオンラインコース開催の予定はありません。

って書いてありますね。今知ったけど、ラストチャンスだったのか。抽選で落ちた人もいたので(機械学習仲間の中では当選確率半分くらいだった)ラッキーだった。

コースの概要

Chapter 1~6はPythonの各種ライブラリ(Numpy・Pandas・Matplotlib)を使ったデータ処理の話。
Chapter 7~9がデータベース編となり、SQLとNoSQLを勉強した。
Chapter 10~13が機械学習の基本的な内容である。
1週間で1つの章を進める形式である。毎週課題が出されるので、次の週までに提出する必要がある。(未提出が多いと、講座を修了したと認められない。)
これに加えて、最終課題がある。分析するべきデータセットが渡されるので、自分なりに分析してWordもしくはPowerPointのレポートに結果をまとめて提出する。
最近(2019年3月)この講座の内容をまとめた本が出たので、詳しい内容については本を参照。

修了式の内容

4月3日に東京大学本郷キャンパスで修了式が開催された。

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ビュッフェ形式で食事が提供された(デザートの写真だけ撮ったので上げておく)。

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途中で優秀レポート発表の時間があった。選ばれた十数人が、最終課題の自分の解答を発表した。

松尾豊先生は式の最後に登場して、講評を述べた。

「ここにいる人はとても素晴らしい。 今の世の中ではAI、人工知能という単語が喧伝されている。しかし、実際に手を動かして勉強している人はとても少ないのが大きな問題である。 いまこの場にいる人たちは、その少ない勉強している人である。これからも学習を続けていってほしい」 というようなことを言っていた(大意)。

つい昨日の記事でも同様の発言をしている。「手を動かして勉強している人」がほとんどいない現状に、松尾先生は諦めの境地に達しているようだ……。

3カ月や半年でもきちんと勉強すれば、ディープラーニングを経営にも活用できるようになる。だから技術を研究している我々からすると、「早く勉強してほしい」という話に尽きる。これまでこうしたことを日本企業の経営者に何年も言い続けてきたが、何も起こらない。
(中略)
もはや、勉強もせず自ら動こうとしない企業の経営者に何を言ってもしょうがない。それよりも、やる気のある若い世代にチャンスを与えて、新しいことをやってちゃんともうけて会社を大きくしていけばいいのではないかと思う。やる気のある若い人にチャンスを与えたほうがましだ。
日本の社長にお手あげ:日経ビジネス電子版

今回の「第3期 Data Science Online Course」は、データサイエンスを一通り学習できた貴重な機会だった。 あれこれ目移りしてしまうタイプなので、講座に参加すると決まったペースで学習を進めることが出来て良かった。